実は昔はラジオ好きだった。

聴き始めた切っ掛けは、多分母親。
うちの母親は、一番下の妹がある程度大きくなるまでは
外で働けないからと、家で内職をしていた。
細かい作業はテレビを見ながらじゃできないからと、
いつもラジオを聴きながら。
そんな母親の傍でいつも、本を読んだり絵を描いたりしていたので、
私にとってラジオはすごく身近なものだった。

いつからか、私も自分で好んでラジオを聴くようになった。
なんで深夜放送に手を出すようになったのかは、よく覚えていない。

当時、重度のアニメオタクで、アニメ系の番組が深夜だったからかもしれない。

とはいえ、私の実家は関東の片すみなんだけど、
東京のメジャーな局は軒並み入らない。
港町に住んでいたんだけど、漁船の無線が邪魔してるなんてうわさもあったなぁ。
本当かどうかは知らないけど。
AMもFMもほぼ全滅。
おまけに、地元のローカル局は、どこのネットワークにも属していなかった。
全国ネットでお送りしています系の番組も入らない。
だから、ラジオ好きがみんな通っているだろう、
定番の番組(伊集院光とか)を私は知らない。
それもあって、あんまり、ラジオ好きって言ってなかった。

ごくごくたまに、天気や風の調子で文化放送が入ることがあったので、
どうしても聴きたい番組があるときは、
アンテナを最大まで伸ばした大きくて重いCDラジカセを抱えて、
部屋中を歩き回ったこともある(笑)

でも、それもノイズが多くてまともに聴けたもんじゃない。

地元に、ひとつだけローカルのAM局があった。
母親がいつも聴いていたのはこの局。

ある日、ふと、地元局でも夜に面白い番組やってるんじゃないかな?と思ってチャンネルまわしたのが始まり。
オールナイトニッポン形式で、曜日ごとにパーソナリティが違う番組を
やっていたんだけど、これが面白い。
出身校のジャージを着て、みんなで県民体操やろうとか、
謎に濃いことばっかりやってたんだよな(笑)
確か一番好きだったのは、水曜日の川越さん。

最初は聴いてるだけだったんだけど、すぐにハガキを書くようになった。
一度読まれたらすごく嬉しくて、毎週ハガキを書くようになった。
リクエストした曲が掛られると、いつも聴いているのと同じ局なのに、
ラジオから聴こえるそれはなんだか特別なもののように思えた。

実家からはかなり遠い県庁所在地にそのラジオ局はあって、
月イチくらいでそこで公開録音をしていた。
実家最寄駅から電車で一時間、普通列車で片道1250円。
当時小学生とか中学生だった私にとっては、
距離的にも金額的にもかなりの大冒険だったけど、何度か見に行った。
普段声しか聴いていないパーソナリティさんを生で見て、
おもしろかったり夢が壊れたりしたけど、楽しかった(笑)

中学生くらいまでは、毎日のように聴いていた記憶がある。
高校に入ってからは、たまにになった。
高3の時に両親が離婚して、妹と母親が同じ市内の高台にあるアパートに引っ越した。
同じ市内なのに、その家はAMどころかFMまできれいに入る!
あれは割とショックだったなぁ・・・
妹に頼み込んで、大量のテープに文化放送とかTBSラジオとかTOKYO FMの番組をとってもらってた。

聴かなくなったのはなぜだろう。
丁度ネットをはじめた頃とかぶってるから、興味が他に移ったのかな。

それからずーっと、ラジオを聴かない生活を送っていたんだけど、
最近また聴くようになった。
気付いたのは多分去年くらいなんだけど、
TOKYO FM がWebで聴けるようになってたのがやはり大きい。
そこに今年からradikoも始まって、別のアプローチからの視聴環境が一気に充実した。
もう、アンテナ伸ばしたラジオ抱えてうろうろしなくてもいいなんて・・・
ちょっぴり寂しい気もするけど、やはりうれしいものです。

ラジオの何が楽しいかって、やはりハガキを書くことだよね。
それが番組で読まれて、それについてパーソナリティさんがコメントしたり話を広げたりしてくれる。
そしてあまつさえ、リクエストした曲までかけてくれる。

「書いたハガキがラジオで読まれる」ってのなんというか、自分も一緒に番組に参加してるような雰囲気が味わえるんだよね。
視聴者の自惚れかもしれないけど。
自分のハガキが番組の一部になってる感がある。
一緒に一枚の絵を描いてるようなそんな感じ。

最近は、インターネットのおかげで、視聴者の声をリアルタイムで反映してくれたり、ustなんかだと視聴者の声と番組が同時に配信されたりするけれど。
そういうのとはまた違った、独特の良さがあると思う。

今のリアルタイムで視聴者の声を反映とか、ustのソーシャルストリーム同時中継とかは、なんか、別レイヤな感じがするんだよね。
重ねてみてるから一枚の絵に見えるけど、実は「パーソナリティ側」と「視聴者側」がくっきりわかれている。
たまに番組内で「こんな声が届いています」と触れられたとしても、やっぱり別のレイヤから「あっち側であんなこと言ってますね」的な、なんだろう、距離の 遠さを感じてしまう。
あ、そうだ。公開録音のあの感じ。
同じ時間と場所を共有して、お互いがお互いのこと見えるだけど、ガラスの壁で区切られてる。
主観ばりばりだけど、「ラジオでハガキが読まれる」ってのにはあんまりその距離感や壁のようなものがなかった感じなんだよね。

あーなんか、ここ2週間くらいのどっかの記事で、Twitterは140文字だから、日本人の得意な「はじめましてこんにちは」から始まって「失礼します」で終わるようなそういうコミュニケーションができないうんたらかんたらってのを見た気がするんだけど、結局そういうことなのかも。

リアルタイムで参加できると、そういう導入が必要ないじゃん。
だから逆に、距離が遠い。
「ハガキ」だと「○○さんこんにちは!」って、挨拶から始まるから、他人行儀な気がするんだけど逆に親しみやすい。
向こう側に相手がいるって、描きやすいからかな。
リアルタイムで届けられる「声」はあくまで「声」でしかなく、それを発している「キャラクタ」の顔が見えないというか。

なんか急に思いついて、プロットになかったことを2段落くらい書いてしまったぞ・・・無駄に長くなったけどまあいいか。


結局のところ何が言いたいかといいますと。
こっからが大事。こっからが今日の本題。


私が毎回楽しみにしている「オーディオギャラクシー」という番組があるのですよ。
RAM RIDER さんと DJ MATSUMOTO さんがやっている、ビジュアルシンク型非インタラクティブネットラジオ!
あえてTwitterなんかとは連動せず、視聴者からの意見は「おたより(メール)」で取り入れるという、ラジオの空気をこれでもかと感じられる番組です。
録音放送なので、いつでも楽しめます。
iPhoneでもみられますよ♪
ラジオとは言いつつ、映像にも工夫がしてあって、ニヤリとさせられます。
話題は、映画とか旅行の話とか、時事ネタ、マンガネタ、お笑いネタとか様々。
前回と今回は、漫画家の久保ミツロウ先生(代表作『モテキ』)がゲスト出演されています。

何度かおたよりを出しているのですが、読まれるとやっぱり嬉しいです。
しつこくおたよりしてRTでの宣伝にも加担しているおかげか、名前も覚えていただいているようです!ブラックリストかもしれないけれど!w

今夜配信された第5回では、DHCのコーナーで名前出していただきました。
嬉しすぎて悶絶しました。

なんかやっぱり、ラジオの楽しさってこういうところだよなーと思うわけです。
お二方には、この楽しさを思い出させてくれてありがとうと伝えたい!
今度おたよりに書こうかな。


結局言いたかったのは、楽しいからみんなも聴いてみてよ!っていう・・・。

そろそろ私、mixiでもTwitterでもオーディオギャラクシーオーディオギャラクシー言い過ぎで、友達からもフォロワーからも、あまつさえやってる 本人方にすら、うざがられているんじゃないかという危機感があったりしますが・・・(笑)

逆効果にならないようにうまく自分がそれを好きだってことをみんなに伝えて、かつ、興味を喚起するにはどうしたらいいんだろうね。
下手するとマイナスイメージにしかならないから難しい。
その辺のことも、ちょっとTwitterと絡めて今度書いてみたい。
なんかいっつも思うんだけど、Twitterのこういうとこ、恋愛と似てるよね(笑)
それについてもそのうち書く。

と、ネタ帳にメモ。